あなたの愛車を大切に責任をもってリサイクルに役立てます。
車は、鉄や非鉄金属、プラスチックを代表とした様々な複合素材で出来ています。それらの素材全てが貴重な資源です。代表的な鉄スクラップのリサイクルは、天然資源のほとんど無いわが国がもつ、貴重な資源であり、重要な役割を担っています。現在では、日本で一年に生産される鉄のうち、およそ30%が鉄スクラップのリサイクルにより作られています。
日本での1年間で廃車になるのは、約500万台。1台が約1トン強と計算し、重量にすると約600万トンが廃棄され、これだけの量が、毎年取り扱われているということになります。自動車は、鉄リサイクルの原料となる貴重な資源であり、鉄鉱石から新たに造るより大幅に少ないエネルギーで再生可能です。
鉄鉱石から鉄を作るより、鉄スクラップから鉄をつくると、大きなエネルギーの削減になります。逆に鉄鉱石から作る場合は、鉄鉱石産出国のブラジルやオーストラリアから鉄鋼石を輸入するため、多大なエネルギーが必要になります。廃自動車には、鉄、銅、アルミ等の貴重な資源が含まれているのです。
次の世代を担う子供たちに豊かで素晴らしい自然と社会を引き継いでいくためには、環境への負荷を軽減した「循環型社会」の実現が不可欠です。無駄なエネルギーの消費をなくし、効率的なリサイクルを進めることで、問題解決の実現に向けた事業活動が求められます。
貴重な資源である鉄スクラップを、新たな製品に生まれ変わらせるため、適切なリサイクルのレールに乗せてください。
2005年に導入された自動車リサイクル法の実施により、適正処理されたクルマのリサイクル率は、90%を超えています。 部品や資源として、エンジン・トランスミッション等を、原材料として、タイヤ(燃料)・ボディ(鉄)等をリサイクルしています。 また、自動車リサイクル法の対象物品としてシュレッダーダスト(廃車くず)・エアバッグ類・フロン類をお支払いいただいたリサイクル料金で処理しています。
電気や水素で走る自動車だけが、エコカーではありません。 どんな自動車もリサイクルの輪に組み込むことで、環境保全に貢献できるのです。2015年までにリサイクル率95%達成をめざしています。